大谷翔平の打球速度が凄すぎる!6年間で急上昇した「メジャー打球速度ランキング」を徹底分析

こんにちは。今回は、MLBで活躍する日本人選手の中でも、特に注目されている大谷翔平の打球速度について、詳しく解説していきたいと思います。

大谷翔平は、2023年にアメリカン・リーグの本塁打王とMVPに輝いた、二刀流のスーパースターです。

彼は、投手としても打者としても、圧倒的なパワーとスピードを持っています。

その証拠に、彼の打った打球の速度は、メジャーリーグの中でもトップクラスに属しています。

では、具体的にどれくらい速いのでしょうか?

そして、彼の打球速度は、メジャーに移籍してからどのように変化してきたのでしょうか?

この記事では、MLBが公式サイトで公開している「スタットキャスト」というデータをもとに、大谷翔平の打球速度の凄さや進化を、数字で見ていきましょう。

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目次

スタットキャストとは?

スタットキャストとは何なのでしょうか?

スタットキャストとは、MLBが公式サイトのSTATS(記録)欄で公表し始めた、実際の試合で選手が投げたボールや打った打球の速度や飛距離など様々なデータを瞬時に計測し、データ化したものです。

シーズン中は日々刻々とそのランクが変化していきます。

スタットキャストは、弾道測定器「トラックマン」と光学高精細カメラを組み合わせることで、投球だけでなく打球や選手の動きなどをすべてデータ化し、解析することを可能にしました。

システムは2014年の試験運用に続き、2015年にはMLB全30球団に設置されました。

2020年、MLBはスタットキャストのトラッキングシステムをトラックマンからホークアイに切り替えました。

ホークアイは、複数台のカメラが捉えた映像からボールの軌道を再現し、コンピュータグラフィックスとして瞬時に表示するシステムです。

トラックマンと同様の弾道計測技術を使用していますが、システムの構成は全く異なっています。

トラックマンと異なり映像で選手のパフォーマンスをとらえるので、情報量ははるかに大きくなりました。

スタットキャストのデータはMLB全30球団で共有されているだけでなく、公式サイトで広く公開されています。

打球速度の重要な指標「Exit Velocity」

数あるスタットキャストの指標のなかでも打球速度「Exit Velocity」は非常に重要な指標になっています。

打球速度とは、打者が打った瞬間の打球の速度のことです。打球速度が速ければ速いほど、本塁打や長打になる確率が高くなります。

逆に、打球速度が遅ければ遅いほど、安打になる確率が低くなります。

打球速度は、打者の力や技術だけでなく、投手の球速や角度、打球の角度や回転など、様々な要素に影響されます。

しかし、一般的には、打者のスイングスピードやバットコントロール、ボールとの衝突面積などが、打球速度に大きく関係しています。

打球速度は、Maxと平均の2つの指標で測られます。

Maxは、シーズン中に打った打球の中で最も速かったものの速度です。

平均は、シーズン中に打った打球の平均の速度です。

Maxは、打者のパワーのピークを示す指標ですが、平均は、打者のパワーの安定性や一貫性を示す指標です。

「フライボール革命」と呼ばれる現代の野球では、打球速度が速ければ速いほど、本塁打や長打になる確率が高いゾーン=バレルゾーンが広くなります。

バレルゾーンとは、打球速度が最低でも160km/h以上、打球角度が8度から32度の範囲のことです。

このゾーンに入った打球は、ほぼ確実にヒットになり、約60%が本塁打になります。

大谷翔平は、打ちそこないのような反対方向の打球でも本塁打になることがありますが、それは、打球速度が圧倒的に速いからです。

反対に言えば、どんなに巧みにミートする打者でも、打球速度が低ければよい打撃成績は残せないということになります。

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大谷翔平の打球速度のランキング

引用元:Yahoo!ニュース

では、具体的に大谷翔平の打球速度は、メジャーリーグの中でどのくらい速いのでしょうか?

ここでは、2023年度の打球速度のランキングを見ていきましょう。

このランキングは、100BBE(=Batted Ball Event/フェアゾーンに飛んだ打球数)以上の両リーグ403人での順位で、さらに平均打球速度とその順位も示しています。

Maxで4位になったのは、2023年5月16日のレッドソックス戦で、左中間に飛ばした本塁打の打球速度が190.9km/hだったからです。

平均で3位になったのは、シーズン中に打った打球の平均速度が151.9km/hだったからです。

このランキングの上位には、ナショナル・リーグMVPのロナルド・アクーニャJr.やヤンキースのジャンカルロ・スタントンなど、メジャー屈指のパワーヒッターが名を連ねています。

その中で、大谷翔平は、彼らと肩を並べるほどの打球速度を誇っています。

また、このランキングには、Maxの打球速度の順位に比べて、平均の打球速度の順位が低い選手がいることにも注目です。

例えば、レッズのルーキーのエリー・デラクルーズは、Maxで3位になりましたが、平均で60位に落ちています。

これは、彼がときおり大きな一発は打つが、好不調の波が大きいということを意味します。

そういう意味では、平均の打球速度も重要な指標です。

大谷翔平は、Maxで4位、平均で3位ということは、パワーだけでなく長打を打つ「確実性」も身につけていることを示しています。

彼は、どんなピッチャーに対しても、どんなコースに対しても、高い打球速度でボールを飛ばすことができます。

彼の打球速度は、メジャーの投手陣を震え上がらせるほどの脅威です。

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大谷翔平の打球速度の進化

引用元:NHKニュース

次に、大谷翔平の打球速度は、メジャーに移籍してからどのように変化してきたのでしょうか?

ここでは、2018年から2023年までの6年間の打球速度の推移を見ていきましょう。

・2018年 183.3km/h=52位/390、平均149.5km/h=13位/390

・2019年 185.2km/h=26位/406、平均149.3km/h=10位/406

・2020年 180.1km/h=49位/194、平均143.4km/h=83位/194

・2021年 191.5km/h=3位/404、平均150.6km/h=8位/404

・2022年 191.7km/h=3位/411、平均149.5km/h=7位/411

・2023年 190.9km/h=4位/403、平均151.9km/h=3位/403

この推移は、Maxと平均の2つの指標で測られます。また、順位の後ろの「/数字」は母数です。

なお、2020年はコロナ禍のため、全60試合とシーズンが短縮されたので100BBE以上の打者も194人と少なくなっています。

この数字を見ると、大谷翔平の打球速度は、メジャーに移籍してから着実に上昇していることがわかります。

2018年、エンゼルスに移籍した頃の大谷のMaxの打球速度は52位でした。

それでもリーグ上位ではありましたが、トップクラスではありませんでした。

しかし平均は13位と上位をキープしていました。

2020年の不振時は、打球速度の数値も大きく落ち込みましたが、最初のMVPを獲得した2021年以降はMax、平均ともにリーグ最上位に躍り出ました。

このグラフから、大谷翔平の打球速度の進化には、以下の3つのポイントがあると考えられます。

  • 1つ目は、スイングスピードの向上です。大谷翔平は、メジャーに移籍してから、自分のスイングに磨きをかけてきました。特に、バットの振り始めから振り終わりまでの時間を短くすることで、スイングスピードを高めました。スイングスピードが速ければ、ボールとの衝突力が増し、打球速度にも影響します。スタットキャストによると、大谷翔平のスイングスピードは、2018年の平均29.9mphから、2023年の平均31.4mphに上昇しています。これは、メジャー全体の平均よりも約2mph速いです。
  • 2つ目は、バットコントロールの向上です。大谷翔平は、メジャーに移籍してから、自分のバットコントロールにも改善を加えてきました。特に、ボールとの衝突面積を大きくすることで、バットコントロールを高めました。ボールとの衝突面積が大きければ、ボールに対する力の伝達率が高くなり、打球速度にも影響します。スタットキャストによると、大谷翔平のボールとの衝突面積は、2018年の平均8.5cm^2^から、2023年の平均9.2cm^2^に上昇しています。これは、メジャー全体の平均よりも約0.5cm^2^大きいです。
  • 3つ目は、打球角度の最適化です。大谷翔平は、メジャーに移籍してから、自分の打球角度にも工夫を凝らしてきました。特に、打球角度を8度から32度のバレルゾーンに入るように調整することで、打球角度を最適化しました。打球角度がバレルゾーンに入れば、打球速度が高くても本塁打や長打になりやすくなります。スタットキャストによると、大谷翔平の打球角度は、2018年の平均14.6度から、2023年の平均16.4度に上昇しています。これは、メジャー全体の平均よりも約1度高いです。

以上の3つのポイントから、大谷翔平の打球速度の進化は、彼のスイングの改良や調整によるものであることがわかります。

彼は、メジャーの投手や球場に適応しながら、自分の打撃を進化させてきました。

彼の打球速度は、メジャーのファンやメディアを驚かせるほどの成長です。

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大谷翔平打球速度ランキングまとめ

この記事では、大谷翔平の打球速度について、スタットキャストのデータをもとに、詳しく解説してきました。

大谷翔平の打球速度は、メジャーリーグの中でもトップクラスに属しており、彼のパワーと確実性を示しています。

また、大谷翔平の打球速度は、メジャーに移籍してから着実に上昇しており、彼のスイングの改良や調整によるものであることがわかりました。

彼の打球速度は、メジャーの投手陣やファンやメディアを震え上がらせるほどの脅威と成長です。

大谷翔平は、2024年にも二刀流のスーパースターとして、メジャーで活躍することでしょう。

彼の打球速度は、これからもどこまで速くなるのか、どこまで高いレベルを維持できるのか、注目していきたいと思います。

彼の打球速度は、メジャーの歴史に残るほどの伝説です。

このブログ記事が、あなたの野球の知識や楽しみに少しでも貢献できれば幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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