こんにちは。今回は、韓国での大谷翔平選手の人気について、現地のスポーツ記者の見解を紹介します。
大谷翔平選手は、日本人選手としてではなく、メジャーリーグのスターとして韓国で高く評価されていますが、その背景にはどのような要因があるのでしょうか?
韓国での大谷翔平選手の人気の秘密を探ってみましょう。
韓国での大谷翔平選手の人気の高さ
韓国での大谷翔平選手の人気の高さは、以下のような事実からも明らかです。
- 2024年3月20日に韓国・ソウルで開催されるMLB開幕戦パドレスvsドジャースのチケットが8分で売り切れた。この試合には、大谷翔平選手のほかにも、マニー・マチャド選手やキム・ハソン選手などの韓国人スター選手が出場する予定だが、チケットの紹介順は「オオタニ、マチャド、キム・ハソン」となっており、大谷翔平選手がトップに据えられている。
- YouTubeには韓国語による『OHTANI17』というアカウントが存在し、フォロワーは6万人を超える。このアカウントは、大谷翔平選手の試合や練習の様子を動画で紹介しており、多くの韓国人ファンからコメントやいいねが寄せられている。中でも人気なのは、「オオタニにハマる瞬間」というショート動画で、これは北海道日本ハムファイターズ時代と思われる大谷翔平選手が練習場を通り過ぎる際に、ファンの声がけにクールに反応してみせる瞬間を強調するものだ。この動画には50万回以上の再生回数がある。
- インターネットメディア『OSEN』は、「”Tシャツとハーフパンツがもう爆発しそう!筋肉質な体が際立つ’完璧な男’大谷”」という見出しで、大谷翔平選手のオフシーズンの姿を報じた。記事では、大谷翔平選手の鍛え上げられた肉体美やカジュアルなファッションセンスを称賛しており、韓国の女性ファンからは「イケメンすぎる」「かっこよすぎる」「完璧な男性だ」といったコメントが寄せられている。
これらの事実からも分かるように、韓国での大谷翔平選手は、スポーツを超えた、一般紙でも語られる有名人でもあります。
韓国のスポーツ紙の記者として長年同国の野球界を取材してきた業界の大御所で、現在は韓国野球学会理事のチェ・ミンギュ氏は、「大谷翔平は、韓国スポーツ史上、最も愛される日本人選手なんですよ」と断言します。
韓国での大谷翔平選手の人気の理由
では、なぜ大谷翔平選手は、韓国でそこまで愛されるのでしょうか?
その理由には、以下のような要素が考えられます。
実績のスゴさ
まずは、実績のスゴさが挙げられます。大谷翔平選手は、日本人選手としてではなく、メジャーリーグのスターとして認められています。
2023年のシーズンでは、投打両方で圧倒的な成績を残し、MVPに輝きました。
投手としては10勝5敗、防御率3.14、156奪三振、打者としては44本塁打、95打点、20盗塁、打率.304という驚異的な数字を記録しました。
韓国でも、大谷翔平選手の活躍は大きな話題となり、多くのメディアが特集を組んだり、専門家が分析したりしました。
韓国の野球ファンは、大谷翔平選手の実力や才能に敬意を表し、彼を「神」と呼ぶこともあります。
キャラクターの魅力
次に、キャラクターの魅力が挙げられます。
大谷翔平選手は、実績だけでなく、人柄や生き方にも魅力があります。
韓国で初めてオンライン上で「オオタニショウヘイ」の名が登場した時期は、2012年8月頃でした。
大手紙『東亜日報』が「日本の160キロ高速投手」として花巻東高時代の大谷を紹介しました。
その後、日本で2015年に北海道日本ハムファイターズで最多勝を獲得、15勝したあたりから、高校時代のエピソードも紹介されていきました。
かの有名な「目標達成シート(マンダラチャート)」です。花巻東高校1年生の時、夢をかなえるために計画的な目標を立ててシートに記していた。
そのシートの中央には「8球団からドラフト1位指名を受ける」。
そのために必要な具体的なトレーニングや心構え、あるべき人間性や普段の行動なども書かれていました。
これが韓国でも報じられるや、大反響を呼びました。
大谷翔平選手の計画性や信念に対し、韓国では「その年齢で将来自分がどうなるのかと考えているのか」と驚かれたものです。
それまでの日本人アスリートとは違ったキャラクターが確立されました。
その後も、球場のゴミをさりげなく拾う姿や、ストイックな食生活、高年俸にしては質素な生活など、本人のキャラクターが伝えられていきました。
時代の背景
最後に、時代の背景が挙げられます。
大谷翔平選手が愛されるのは、実績やキャラクターだけでなく、韓国社会の変化にも関係しています。
韓国では、近年、日本に対する感情や認識が変わりつつあります。
歴史的な問題や政治的な対立は依然として存在しますが、一方で、日本の文化や芸術に対する関心や好意も高まっています。
例えば、2020年には、日本のアニメ映画『鬼滅の刃 無限列車編』が韓国で大ヒットし、興行収入は100億ウォン(約10億円)を突破しました。
また、2021年には、日本の作家・村上春樹の新作『初めての二〇二一年』が韓国で発売され、発売前から予約が殺到し、発売日には完売する書店もありました。
これらの事例は、韓国の若い世代が、日本の文化や芸術に対してオープンでポジティブな姿勢を持っていることを示しています。
大谷翔平選手も、日本の文化や芸術の一つとして、韓国の若い世代に受け入れられているのかもしれません。
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大谷翔平韓国人気まとめ
以上が、韓国での大谷翔平選手の人気について、現地のスポーツ記者の見解を紹介したブログ記事となります。
大谷翔平選手は、実績のスゴさ、キャラクターの魅力、時代の背景という3つの要素によって、韓国スポーツ史上、最も愛される日本人選手となっています。
韓国の野球ファンは、大谷翔平選手の活躍を応援し、彼を尊敬しています。
大谷翔平選手は、日韓のスポーツ交流にとって、貴重な存在と言えるでしょう。
最後までご覧いただき本当にありがとうございました!
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