こんにちは。今回は、大谷翔平選手が所属するメジャーリーグのドジャースとパドレスの開幕戦が韓国で行われるという話題について、お届けします。
この記事では、チケットの販売方法や転売市場の実態、詐欺被害のリスクなどについて、独自の情報を元に調査し、わかりやすくまとめてみました。
ぜひ、参考にしてください。
なぜ韓国で開幕戦?
まずは、なぜメジャーリーグのドジャースとパドレスが開幕戦を韓国で行うのかという素朴な疑問から見ていきましょう。
メジャーリーグ評論家の友成那智氏によれば、
明確な理由は発表されていませんが、韓国を代表するスターの金河成(キムハソン)選手(28)がパドレスに所属しているからでしょう。メジャーリーグの公式戦日程は2~3年前に決定します。今回の開幕戦は、金選手がパドレスに移籍を果たした3年前あたり、韓国のファンに向けた凱旋試合の意味合いを込めて決定されたのだと思います。
アジア市場を重視するパドレスには、日本人ではダルビッシュ有(37)や松井裕樹(28)らも所属しており、一方のドジャースはご存知の通り、大谷翔平(29)や山本由伸(25)が移籍してきたばかりです。
これらの選手たちが出場する可能性が高いとすれば、日韓双方の野球ファンから熱い視線を注がれるのも当然でしょう。
大谷翔平の開幕戦チケット争奪戦
しかし、開催地の高尺(コチョク)スカイドームは収容人数が1万6000人程度と座席数が少なく、チケットの争奪戦は熾烈を極めています。
今回、正規のチケットの販売方法は二つだけです。一つは韓国人向けで、韓国の動画配信サービス「クーパンプレイ」の有料会員のみを対象にしています。
もう一つは日本人向けで、大手旅行代理店「JTB」が企画する韓国への観戦ツアーとセットでチケットを購入できます。
韓国人向けの販売方法
すでにこの韓国人向けの方法では、開幕戦のチケットが1月26日に販売されており、15分ほどで完売したという。
第2戦のチケットは3月1日に販売予定となっています。
しかし、この方法でチケットを手に入れたとしても、安心できるとは限りません。
なぜなら、クーパンプレイを通じて販売されるチケットは、同サービスの会員IDが購入時や入場時の身分証として使われるからです。
つまり、自分の会員ID以外のチケットは使えないということです。
では、転売屋はどうやってチケットを売っているのでしょうか。
元東京新聞ソウル支局記者で在韓ジャーナリストの金敬哲氏によると、
転売屋はネット上で転売を行うにあたって、確保したチケットにひもづけられている自身の会員IDを、購入者の会員IDに変更してあげると謳っています。
他にも、ネット上にはこの“会員ID問題”をクリアするための裏技が存在しているようですが、
公式SNSを通じてクーパンプレイは、入場時の身元確認を徹底すると警告しています。もし、チケットにひもづけられた会員IDが変更などを行った不正なものだとバレた場合、入場できなくなるリスクがあるでしょう。そもそも、このような裏技はクーパンプレイの有料会員に加入ができる韓国在住者のためのもので、日本人にはハードルが高いといえます。
日本人向けの販売方法
日本人がクーパンプレイを通じて販売されたチケットを転売で購入するには、こんな方法があります。
このたびのチケットは1人あたり2枚までの購入が可能でした。よって、日本人であっても、韓国人の購入者と現地で合流し、その同伴者として2枚目のチケットで入場することは可能です。転売サイトなどを通じて、このような趣旨で2枚目のチケットを購入する方法がもっとも現実的だと思いますが、やはり不正であることには変わりがない。もちろん推奨はできません。
もう一つの正規の販売方法は、JTBが企画する韓国への観戦ツアーとセットでチケットを購入できるというものです。
この商品は2月14日に抽選販売が開始されましたが、チケットの大部分は当初からクーパンプレイが押さえている模様で、JTBが確保できる枚数は少ないとみられます。
となれば、こちらも転売市場で高額なプラチナチケットと化すのでしょうか。
ヴィクトワール法律事務所で代表弁護士を務める加藤隆太郎氏によれば、
令和元年より施行されたチケット不正転売禁止法は、転売を行う販売者側を罰する立て付けになっています。ただし、今回のように開催地が海外の場合は適用外になってしまう。つまり、JTBが販売するチケットを転売すること自体は罪に問われません。結果、もしかすると転売屋が横行するかもしれませんが、そのチケットを購入したからといって観戦までたどり着けるかどうかは別問題。正規以外の方法での購入には、リスクが伴うことを理解しなくてはいけません。
ITジャーナリストの三上洋氏の見解はこうです。
JTBが販売するチケットの転売は非常に難しくなるのではないか。観戦ツアーとセットで販売されるということは、購入時や渡航時などのさまざまなタイミングでパスポートを提示しなくてはいけなくなるからです。自ずと身元確認が厳格になるでしょう。その上、販売枚数が少ないようなので、JTBの監視も行き届きやすくなると思います。
詐欺被害に遭う可能性も
今後、詐欺被害に遭う可能性についても注意を払う必要があります。
韓国人向けに販売されたチケットには、すでに高額の転売価格が付けられています。
であれば、詐欺師が現れるのは必然の流れです。
この先、JTBのチケットに関しても詐欺被害が出てこないとは限りません。
転売サイトにも注意は必要ですが、何よりもまずはX(旧Twitter)などのSNSを通じた購入は控えたほうがいいと思います。
近年、人気の催事に際してSNS上でのチケット詐欺が急増しているそうです。
チケットの写真を公開している相手のプリペイドカードなどに入金を済ませると、その直後、アカウントを消して逃げられてしまうという単純な手法です。チケット不正転売禁止法の施行以降、SNSを通じてチケットを裏で売買するケースが増えていったのと同時に、詐欺も横行するようになったのです。
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大谷翔平開幕戦チケット転売屋まとめ
プロスポーツ史上最高となる総額1000億円超の契約を結んだばかりの大谷翔平選手の大リーグ開幕戦が、すぐ側の隣国で開催される――。
野球ファンは今からお祭り気分ですが、そんな時こそ冷静な視点も必要だとはいえませんか。
チケットを手に入れるためには、正規の方法を利用するか、あるいは観戦をあきらめるかの二択になるでしょう。
転売屋や詐欺師に騙されないように、注意深く行動しましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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