ポストシーズンの激戦が続くMLB地区シリーズで、ロサンゼルス・ドジャースが思わぬ「休養日」を迎えています。
現地日曜日に移動なしにも関わらず試合がないという珍しいスケジュールが、実はチームに大きな追い風となっています。
この記事では、変則日程の背景とドジャースにとっての利点を徹底解説します。
なぜ第1戦翌日に試合がないという変則日程が組まれたのか?
今季のナ・リーグ地区シリーズは、第1戦の翌日に休養日が設定されています。
これはシーズン中にはほとんど見られない珍しい日程です。
この変則スケジュールの背景には、テレビ放映権を中心とした興行上の理由があります。
ワイルドカードシリーズ終了後、地区シリーズの第1戦は両リーグ同時に開催されますが、第2戦以降はア・リーグとナ・リーグで1日ずつずらして試合が行われます。
これにより、同日に試合が重ならないよう調整され、視聴者が各試合を余すことなく楽しめる放送スケジュールが組まれているのです。
2022年以降、この方式は毎年交互に採用されており、今年はナ・リーグがその対象になっています。
日曜日開催を見送ったのはなぜ?満員が予想される中での大胆な決断
第2戦が行われないのは現地日曜日。
通常であれば満員の観客が球場を埋め尽くすはずのゴールデンデーに、あえて試合が組まれていません。
これは放送スケジュールの整合性を優先した結果であり、全体の視聴機会を最大化するためのリーグ側の戦略といえます。
変則日程がドジャースに与えるメリットとは?

この休養日は、ドジャースにとって大きな戦略的利点をもたらしています。
まず、ワイルドカードシリーズを2連勝で突破したドジャースは、地区シリーズ第1戦から第2戦まで中5日を確保。
これにより、ブレイク・スネルを万全のローテーション間隔で第2戦に起用することが可能になりました。
もし休養日がなければ中4日となり、先発が変更される可能性もあったのです。
さらに、先発4番手のタイラー・グラスノーを第1戦でリリーフ起用できたことも大きなポイントです。
ブルペン陣も第3戦まで2日連続の登板を避けられるため、継投策の幅が大きく広がっています。
第1戦で登板したアレックス・ベシアや佐々木朗希も第2戦での再登板が可能であり、チーム全体の投手運用に余裕が生まれています。
また、第1戦で先発登板した大谷翔平にとっても、この休養日は重要なリフレッシュ日となっています。
登板翌日に試合がないことで疲労をしっかり回復し、第2戦以降は打者に専念できる理想的なスケジュールです。
ロバーツ監督も歓迎「有利だと思う」
デーブ・ロバーツ監督も、この変則日程を大いに歓迎しています。
とコメントしています。
ワールドシリーズ連覇を目指すチームにとって、スケジュールそのものが勝利への重要な要素となっているのです。
ドジャース日曜日で移動なしなのに試合がないまとめ
変則的なポストシーズンの日程は、一見するとファンにとっては試合がない「もったいない日」に見えます。
しかし、ドジャースにとっては先発ローテーションの最適化、ブルペンの温存、大谷翔平のリフレッシュと、複数のメリットが重なる理想的な展開となっています。
戦略と準備が勝敗を分けるポストシーズンにおいて、この1日の休養は極めて大きな意味を持っています。
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よくある質問 / Q&A
Q1:なぜ日曜日に試合をしないのですか?
A1:放送スケジュールの調整が主な理由です。ア・リーグとナ・リーグの試合をずらすことで、重複を避け、視聴機会を最大化しています。
Q2:この休養日は毎年あるのですか?
A2:2022年以降、毎年どちらかのリーグで第1戦の翌日に休養日が設定されています。ア・リーグとナ・リーグが交互に対象になります。
Q3:ドジャースにとってどんなメリットがあるのですか?
A3:先発投手の登板間隔を理想的に保てる、ブルペンの連投を避けられる、大谷翔平が登板翌日に休養できるなど、複数の戦略的な利点があります。
Q4:ファンにとってはデメリットですか?
A4:試合がないため観戦機会が減る側面はありますが、シリーズ全体を楽しむ上では放送スケジュールの最適化によるメリットもあります。