ロサンゼルスには、メジャーリーグの2つのチームがあります。
ドジャースとエンゼルスです。
両チームは同じ都市に本拠地を置きながら、歴史や成績、ファン層などに大きな違いがあります。
しかし、その違いの一つとして、あまり知られていないのが、オーナーの違いです。
ドジャースとエンゼルスのオーナーは、どのように異なるのでしょうか?
この記事では、両チームのオーナーの背景や経営方針、選手獲得や契約交渉などにおける違いを紹介します。
ドジャースのオーナー:グッゲンハイム・ベースボール・マネジメント
ドジャースのオーナーは、グッゲンハイム・ベースボール・マネジメント(GBM)という会社です。
GBMは、2012年にドジャースを買収した際に設立された、グッゲンハイム・パートナーズという投資会社の子会社です。
GBMの代表者は、マーク・ウォルターという人物で、グッゲンハイム・パートナーズのCEOでもあります。
ウォルターは、ドジャースのオーナーとして、チームの最終決定権を持っています。
GBMのオーナーグループには、他にも有名な人物が含まれています。
例えば、元NBAスターのマジック・ジョンソンや、映画プロデューサーのピーター・グーバー、元MLB選手のスタン・カステンなどです。
これらの人物は、ドジャースの経営やマーケティングにおいて、重要な役割を果たしています。
GBMは、ドジャースを買収した際に、当時のメジャーリーグ史上最高額となる20億ドル(約2300億円)を支払いました。
その後も、ドジャースの強化に積極的に投資してきました。
例えば、2014年には、ドジャースの年俸総額は2億3千万ドル(約260億円)に達し、メジャーリーグの中で最も高い水準となりました。
また、2018年には、ドジャースの地元テレビ放映権を25年間で85億ドル(約9800億円)で売却し、収入を大幅に増やしました。
GBMは、ドジャースの選手獲得においても、敏腕なフロント陣と協力して、優秀な選手を次々と獲得してきました。
例えば、2013年には、キューバ出身のユアシエル・プイグやハンリー・ラミレス、
2015年には、韓国出身の朴賛浩やジミー・ロリンズ、
2016年には、日本出身の前田健太やチェイス・アトリー、
2017年には、ダルビッシュ・有やカーティス・グランダーソン、
2018年には、マニー・マチャドやブライアン・ドージャー、
2019年には、アレックス・ベルデューゴやジョー・ケリー、
2020年には、ミューキー・ベッツやデビッド・プライスなど、多くのスター選手を獲得してきました。
GBMは、ドジャースの選手との契約交渉においても、柔軟かつ大胆な姿勢を見せてきました。
例えば、2014年には、クレイトン・カーショウと7年総額2億1千5百万ドル(約240億円)の契約を結び、当時のメジャーリーグ史上最高額の年俸を提示しました。
また、2020年には、ムーキー・ベッツと12年総額3億6千5百万ドル(約410億円)の契約を結び、ドジャース史上最高額の契約となりました。
GBMの経営方針の結果、ドジャースは、2012年以降、11年連続でプレーオフに進出し、そのうち7回はナ・リーグ西地区優勝、3回はナ・リーグ優勝、そして2020年には32年ぶりのワールドシリーズ制覇を果たしました。
ドジャースは、GBMのオーナーシップの下で、メジャーリーグの最強チームの一つとなりました。
エンゼルスのオーナー:アルテ・モレノ
エンゼルスのオーナーは、アルテ・モレノという人物です。
モレノは、2003年にエンゼルスを買収しました。
モレノは、アリゾナ州の実業家で、屋外広告会社のアウトドア・システムズを創業し、1999年に売却して巨額の資産を築きました。
モレノは、エンゼルスのオーナーとして、チームの最終決定権を持っています。
モレノは、エンゼルスのオーナーになってから、チームのファンサービスやコミュニティへの貢献に力を入れてきました。
例えば、2003年には、チーム名をアナハイム・エンゼルスからロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムに変更し、ロサンゼルス市場へのアピールを強化しました。
また、2004年には、チケットやビールの値下げを行い、ファンの来場を促しました。
さらに、2005年には、エンゼルスの本拠地であるエンゼル・スタジアムの改修を行い、観客席やスコアボード、レストランなどを増設しました。
モレノは、エンゼルスの強化においても、積極的に投資してきました。
例えば、2004年には、バートロ・コローンやケルビム・エスコバーなどの投手を獲得し、2005年には、ナ・リーグ西地区優勝を果たしました。
また、2007年には、トロイ・グロースやゲイリー・マシューズ・ジュニアなどの野手を獲得し、2008年には、ナ・リーグ西地区優勝と100勝を達成しました。
さらに、2009年には、ボビー・アブレイユやブライアン・フエンテスなどの選手を獲得し、2009年には、ナ・リーグ西地区優勝とワールドシリーズ進出を果たしました。
モレノは、エンゼルスの選手との契約交渉においても、大型契約を結ぶことが多くありました。
例えば、2008年には、ブラディミール・ゲレーロと5年総額7千万ドル(約80億円)の契約を結びました。
また、2011年には、アルバート・プホルスと10年総額2億4千万ドル(約270億円)の契約を結びました。
さらに、2012年には、C.J.ウィルソンと5年総額7千7百万ドル(約90億円)の契約を結びました。
そして、2013年には、ジョシュ・ハミルトンと5年総額1億2千5百万ドル(約140億円)の契約を結びました。
モレノの経営方針の結果、エンゼルスは、2003年以降、7回のプレーオフ進出と1回のワールドシリーズ進出を果たしました。
しかし、近年は、高額な契約が裏目に出て、チームの成績が低迷しています。
例えば、プホルスやハミルトンは、エンゼルスで期待されたほどの成績を残せず、チームの負担となりました。
また、コローンやウィルソンなどの投手も、故障や不振に悩まされました。
さらに、2014年には、マイク・トラウトと10年総額3億6千万ドル(約410億円)の契約を結びましたが、トラウト一人ではチームを引っ張ることができませんでした。
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ドジャースとエンゼルスのオーナーの違いまとめ
ドジャースとエンゼルスのオーナーの違いは、以下のようにまとめることができます。
- ドジャースのオーナーは、グッゲンハイム・ベースボール・マネジメントという会社で、代表者はマーク・ウォルターです。オーナーグループには、マジック・ジョンソンやピーター・グーバーなどの有名人が含まれています。
- エンゼルスのオーナーは、アルテ・モレノという人物で、アリゾナ州の実業家です。モレノは、エンゼルスのオーナーとして、チームの最終決定権を持っています。
- ドジャースのオーナーは、チームの強化に積極的に投資し、優秀な選手を次々と獲得し、長期的な契約を結びました。その結果、ドジャースは、メジャーリーグの最強チームの一つとなりました。
- エンゼルスのオーナーは、チームのファンサービスやコミュニティへの貢献に力を入れました。また、チームの強化にも投資し、大型契約を結びました。しかし、近年は、高額な契約が裏目に出て、チームの成績が低迷しています。
以上が、ドジャースとエンゼルスのオーナーの違いについてのブログ記事の内容です。
この記事が、あなたの知識や興味の向上に役立てば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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