なぜドジャースの4連勝に“気になるデータ”があるのか?

ロサンゼルス・ドジャースはナ・リーグ優勝決定シリーズでブルワーズを4連勝で下し、無傷のスイープで2年連続のワールドシリーズ(WS)進出を決めました。
大谷翔平選手、山本由伸投手、佐々木朗希投手らがけん引した圧巻の勝ち上がりに、ファンの期待は最高潮に達しています。
しかし一方で、MLB公式データ記者サラ・ラングス氏によれば、過去の
「4勝0敗で突破したチーム」と「4勝3敗で突破したチーム」
の対戦結果には興味深い傾向があるといいます。
「4勝0敗」vs「4勝3敗」 過去4度のワールドシリーズの結末とは?
1985年以降、リーグ優勝決定シリーズ(7戦制)を「4勝0敗」で突破したチームと、「4勝3敗」で突破したチームが対戦したケースは4度あります。
そしてその4度すべてで、“7試合を戦い抜いたチーム”がワールドシリーズを制覇しているというのです。
- 1988年:ドジャース(4勝3敗で突破)→ WS制覇
- 2006年:カージナルス(4勝3敗で突破)→ WS制覇
- 2007年:レッドソックス(4勝0敗で突破)→ WS制覇
- 2012年:ジャイアンツ(4勝0敗で突破)→ WS制覇
このように、一見
「スイープ突破=勢いがある」
と思われがちですが、実際には
「長期戦を戦い抜いたチームが勝っている」
というデータが存在します。
つまり、今季のドジャースはその“逆風データ”に立ち向かう立場となります。
「4勝0敗突破チーム」が抱える“勢いと難しさ”とは?
スイープ勝利にはもちろん大きなメリットがあります。
投手陣の消耗が少なく、主力選手に十分な休養を与えられることは間違いありません。
しかし一方で、試合間隔が空くことによって試合勘が鈍るという側面もあります。
これまでのデータが示すように、7試合まで戦ったチームは“修正力”や“勝負慣れ”といった勢いを保ちやすい傾向があるのです。
今季ドジャースのように、完全な4連勝でリーグを制したチームがどのように間隔を調整し、ワールドシリーズ開幕に向けてコンディションを維持できるかが鍵となります。
ドジャースは“データの壁”を破れるか?
ドジャースは大谷翔平を筆頭に、山本由伸、佐々木朗希という日本人スターを擁し、球界屈指の投打バランスを誇っています。
4連勝で得た勢いを、どのように実戦のリズムへとつなげるかが最大の焦点です。
また、対戦相手となるア・リーグ代表は、激戦の末にシリーズを7試合戦ってきたチームになる可能性が高く、
「疲労よりも勢い」
が勝負の分かれ目になるとも言われています。
果たして、ドジャースは“4勝0敗突破チームは勝てない”という過去の流れを打ち破れるのでしょうか。
ドジャース4勝0敗突破チームワールドシリーズ結果まとめ
過去のデータでは、「7戦を戦い抜いたチーム」がワールドシリーズで優勝してきた傾向があります。
しかし今季のドジャースは、その常識を覆すだけの戦力と勢いを持っています。
大谷翔平を中心に、山本由伸、佐々木朗希らが万全の準備を整え、チーム全体が一丸となれば、過去のジンクスを打ち破ることも十分可能です。
データを超えた新たな歴史を刻めるか――ドジャースの挑戦に注目です。
※大谷翔平選手やドジャースの最新情報発信!ショウタイムズはコチラ
よくある質問(Q&A)
Q1:4勝0敗でリーグを突破したチームはなぜ不利と言われるのですか?
A:試合間隔が空くため、実戦感覚が鈍ることが理由の一つです。勢いを保ちづらくなる点が指摘されています。
Q2:逆に4勝3敗のチームはなぜ強いのですか?
A:7試合を戦い抜くことで、選手たちがプレッシャーや修正力を高めているからです。接戦を乗り越えた“勝負強さ”がWSで発揮されるケースが多いです。
Q3:今季のドジャースに有利な点は?
A:スイープで勝ち抜いた分、投手陣を温存できることと、けが人を休ませる時間があることです。体力面では明らかに優位です。
Q4:ドジャースはどんな準備をしているのですか?
A:大谷翔平選手や山本由伸投手ら主力は、ブルペン調整や打撃練習を継続し、間隔を空けすぎないようチーム全体でスケジュールを管理しています。
Q5:今回の“データのジンクス”を破れる可能性はありますか?
A:十分にあります。ドジャースの戦力は歴代屈指であり、投打の総合力ではリーグ随一です。勢いを維持できれば、データを覆す歴史的シーズンとなる可能性が高いです。