“丸々1週間”の休養がもたらす異例の状況とは?
今季、ロサンゼルス・ドジャース(以下:ドジャース)は、プレーオフにおいてワイルドカード、地区シリーズ、リーグ優勝決定シリーズを合計9勝1敗で突破。
シーズン最高勝率(59.9%)を誇ったミルウォーキー・ブルワーズを4連勝で破り、17日(日本時間18日)にリーグ優勝を決めました。
そして、次なる舞台であるワールドシリーズ(以下:WS)が24日(同25日)開始予定となる中で、ドジャースはこの間
「試合を1つも行わず、丸々1週間の休み」
が生じるという前代未聞の事態に直面しています。
欧米メディア・FanSidedはこの状況を
「選手にとって未知の領域」
と指摘しました。
なぜ“休養長すぎ”が注目されるのか?

休養が長すぎることには、以下のような理由で疑問の声が上がっています。
- 通常、シーズン終盤からプレーオフ~WSへと続く流れの中で、チームが “試合感”を維持する ことが重視されます。しかし今回は、ドジャースは実戦から約6~7日間離れることに。FanSidedは「攻撃はタイミングがすべてだ。1週間実戦から離れることは選手が慣れていない」と警鐘を鳴らしています。
- また、ア・リーグではこの間に準決勝・決勝が白熱化。ドジャースは他チームの激闘を“自宅で観ている”状況となるため、疲労回復という観点では有利とも言える一方、 “エンジンがかかりにくい”恐れ もあると評価されています。
長期休養は“幸運”か“災い”か?その両面性を考える
【好機としての視点】
- 試合の激しさ・連戦の疲労から選手を解放できるため、特に先発・中継ぎ投手陣の 疲労回復&コンディション調整 にとってプラスです。実際、ドジャースは今ポストシーズンで先発陣の好投が目立っています。
- 相手チームが進出をかけて戦っている間、ドジャースは調整に専念でき、 準備を整える時間的優位 を持てます。FanSidedでも「休みを得たことはメリットにもなり得る」と述べています。
【リスクとしての視点】
- 実戦から離れることで「打者のタイミング」「守備・走塁の感覚」が鈍る可能性があります。打撃フォームや反応速度、チームの連携などは、実戦感覚で磨かれる部分が大きいためです。
- WS序盤で出遅れてしまうと、せっかくここまで築いた勢いが一気に削がれる恐れがあります。FanSidedは「出だしの攻撃で出遅れるとシーズンが台無しになる可能性がある」とも警告しています。
それでもドジャースにとって“タイミングの狂い”は必ずしも悪材料ではない?
実は、FanSidedの分析によれば、ドジャースが休養期間を味方につけられる可能性も十分にあります。
- 過去にもWS進出チームが5~6日以上の休みを取り、優勝を果たした例があります。
- 特にドジャースは先発陣が好調で、早期のリーグ決定シリーズ突破によって 投手起用に余裕 を持てており、休養の期間を戦略的に使える強みがあります。
つまり、「休養そのもの」よりも、それを どう使うか=準備の質 が鍵となります。
今後の鍵となる“休養を活かすポイント”とは?
- 実戦形式に近い練習(紅白戦やシミュレーション)を実施し、 打者・守備・走塁のタイミング維持 に努めることが重要です。
- 先発投手の起用ローテーションを計画的に組み、「誰が第1戦、第2戦?」といった明確なプランをこの期間中に固めることで優位を維持できます。
- メンタル面でも「休み=リラックス」ではなく「次なる舞台に向けた準備期間」と位置付け、集中力を保つことが成功の鍵を握ります。
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ドジャース丸々1週間休みまとめ
ドジャースがWS制覇へあと4勝に迫った今、丸々1週間の“長期休養”は一見するとリスクにも見えますが、実は大きなチャンスでもあります。
試合感覚の維持という面では注意が必要ですが、疲労回復や戦略的準備という面では明確なメリットがあります。
鍵は「休養をどう活用するか」。ドジャースはこの異例のタイムラグを味方につけることができるか、注目です。
よくある質問/Q&A
Q1. 休みが長すぎると必ず悪影響が出るのですか?
いいえ、必ずしもそうではありません。実際に過去には5~6日以上の休養を経て優勝したチームもあり、どちらかと言えば「休養をどう活かせるか」が重要です。
Q2. 打者や守備のタイミングが狂うのはどれくらい影響しますか?
実戦から離れる日数が長くなるほど、反応速度や状況判断、連携など“感覚部分”が鈍る可能性があります。ただし、適切な練習で補えれば影響を最小限に抑えることもできます。
Q3. ドジャースの先発陣の好調は休養期間と関係がありますか?
関係がある可能性があります。早期にリーグ制覇を決めたことでローテーションに余裕が生まれ、休養期間中に 起用プランを練る時間があったからです。これが“休養を活かす”好例とも言えます。
Q4. 長期休養を味方につけるためのポイントは?
・実戦に近い練習を入れて“感覚”を維持
・先発起用や継投プランをこの休養中に整理
・メンタルを次戦に向けて整える
これらを徹底すれば“休養=準備期間”として有効活用できます。
Q5. この休養がWS制覇へどれほど影響を与えるでしょうか?
影響はあると思われますが、唯一の決定要因ではありません。打線・守備・継投を含めた総合力が勝負を左右します。ただし“好機”をどう活用するかという点では、休養期間は間違いなく注目すべき要素です。