ロサンゼルス・タイムズの大量解雇、スポーツジャーナリズムの危機か?

ロサンゼルス・タイムズは1月23日(日本時間24日)、ニュース編集室の20%以上にあたる115人を一時解雇すると発表しました。

この人員削減は同紙の142年の歴史の中で最大規模となります。

この記事では、この衝撃的なニュースの背景や影響、そしてスポーツジャーナリズムの現状と未来について考えてみたいと思います。

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目次

なぜロサンゼルス・タイムズは人員削減に踏み切ったのか

ロサンゼルス・タイムズは、カリフォルニア州を中心に発行されている日刊紙で、全米でも有数の発行部数と影響力を誇っています。 

しかし、近年はインターネットの台頭や新型コロナウイルスの影響で、広告収入や購読者数が減少し、経営が悪化していました。

同紙は2018年に地元の富豪であるパトリック・スン・シオン氏に買収され、立て直しに取り組んでいましたが、黒字化には至らず、2021年には3000万ドル(約44億2900万円)以上の赤字が報告されました。

そこで、オーナー側は経費削減のために、人員削減を計画しました。

しかし、これには労働組合が反発し、交渉が難航しました。

結局、オーナー側は一方的に115人の一時解雇を決定し、そのうち約半数はスポーツ部門の記者や編集者でした。

これにより、同紙のスポーツ部門は大幅に縮小され、地元のスポーツチームや選手の取材が困難になる可能性が高まりました。

引用元:RTB SQUARE

人員削減の影響はどれほど大きいのか

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人員削減の影響は、特にスポーツファンにとっては深刻です。

ロサンゼルス・タイムズは、ロサンゼルスを本拠地とするMLBのドジャースやエンゼルス、NBAのレイカーズやクリッパーズ、NFLのラムズやチャージャーズなど、多くのプロスポーツチームの取材を行ってきました。

また、日本人選手として活躍する大谷翔平投手や前田健太投手、菊池雄星投手などの情報も、同紙の記者が現地から伝えてくれました。

しかし、今回の人員削減で、これらのチームや選手の専属記者が解雇されたり、配置換えされたりしました。

そのため、今後は同紙のスポーツ記事の量や質が低下する恐れがあります。

例えば、エンゼルス担当のサラ・バレンズエラ記者は、大谷翔平投手の活躍を詳細にレポートし、日本のファンにも人気がありました。

彼女は自身のX(旧ツイッター)で、解雇通知を受けたことを明かし、感謝の言葉を綴りました。

これに対して、多くのファンや同僚から激励や惜別のメッセージが寄せられました。

また、ドジャース担当のジャック・ハリス記者は、業界内で“期待の星”と見られていた若手記者でしたが、彼も一時解雇されました。

彼は同紙のスポーツ記事の品質を高めるために、データ分析やインタラクティブなコンテンツなどを積極的に取り入れていました。

しかし、今後は同紙のドジャース取材がどうなるか分からないというのが、複数の関係者の見解です。

引用元:スポニチ

スポーツジャーナリズムの現状と未来はどうなるのか

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ロサンゼルス・タイムズの人員削減は、米国のスポーツジャーナリズム業界の厳しい現状を象徴しています。

近年、インターネットの普及や新型コロナウイルスの影響で、多くのメディアが経営危機に陥り、スポーツ部門の人員や予算を削減してきました。

例えば、米スポーツ専門誌「スポーツ・イラストレイテッド」は、2019年に約4分の1のスタッフを解雇しました。

米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は、2020年に約1割のスタッフを解雇し、残ったスタッフにも給与カットを求めました。

米紙「ニューヨーク・タイムズ」は、2020年にスポーツ部門の約半数の記者を他の部門に異動させました。

米スポーツ局「ESPN」は、2020年に約3分の1のスタッフを解雇しました。

米スポーツ局「NFLネットワーク」は、2021に約2割のスタッフを解雇しました。

一時解雇を避けるか減らしたメディアも、地元チームの遠征先への記者やレポーター派遣を大幅に削減させています。

これらの人員や予算の削減は、スポーツジャーナリズムの質や多様性に影響を与えています。

記者や編集者が減ると、取材や分析や執筆や編集の時間や労力が減り、結果として、スポーツ記事の内容や深さや正確さが低下します。

また、記者やレポーターが現場に行けなくなると、スポーツの舞台裏や選手の人間性や感情など、ファンにとって重要な情報が伝わりにくくなります。

さらに、記者や編集者の多様性が失われると、スポーツの社会的な側面や問題点に対する視点や関心が欠けるようになります。

スポーツジャーナリズムの未来は、どうなるのでしょうか。

一方で、インターネットの発展によって、新しい形のスポーツメディアやコンテンツが登場しています。

例えば、スポーツ選手やコーチや解説者などが自らのXやY(旧ユーチューブ)やZ(旧インスタグラム)などのSNSで、自分の意見や感想や裏話などを発信しています。

また、スポーツファンや専門家などが自らのブログやポッドキャストやニュースレターなどで、自分の分析や評価や批判などを発信しています。

これらのコンテンツは、スポーツに対する新しい視点や情報や楽しみ方を提供しています。

しかし、これらのコンテンツは、スポーツジャーナリズムの代替となるものではありません。

スポーツジャーナリズムは、スポーツに関する事実や真実や背景や意義を、公正で客観で信頼できる方法で、読者や視聴者に伝える役割を果たしています。

スポーツジャーナリズムは、スポーツの楽しさや感動だけでなく、スポーツの問題や課題や影響にも目を向け、スポーツの社会的な責任や価値を問い直すことができます。

スポーツジャーナリズムは、スポーツの歴史や文化や伝統を記録し、スポーツの未来や変化に対応し、スポーツの発展や革新に貢献することができます。

そのためには、スポーツジャーナリズムに必要な人材や資源や環境を確保することが重要です。

スポーツジャーナリズムは、メディアの経営者やオーナーや広告主だけでなく、スポーツの関係者やファンや一般社会の支持や協力を得ることができるようになる必要があります。

スポーツジャーナリズムは、インターネットの技術やツールやプラットフォームを活用し、スポーツの情報や知識や教養を広めることができるようになる必要があります。

スポーツジャーナリズムは、スポーツに対する愛情や情熱や好奇心を失わず、スポーツに対する批判的な思考や分析力や表現力を磨くことができるようになる必要があります。

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ロサンゼルス・タイムズ大量解雇まとめ

ロサンゼルス・タイムズの人員削減は、スポーツジャーナリズムの危機を象徴していますが、同時にスポーツジャーナリズムの重要性を再認識させてくれました。

私は、スポーツジャーナリズムがこの危機を乗り越え、スポーツの魅力や意義を伝え続けることを願っています。

そして、私は、スポーツジャーナリズムに関わる人々やスポーツを愛する人々とともに、スポーツジャーナリズムの未来を創っていきたいと思っています。

あなたは、どう思いますか?

最後までご覧いただきありがとうございました!

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