大谷翔平の二刀流の裏にあるもの～理学療法士のバーナード・リー氏の役割とは～

2024年2月1日

大谷翔平選手は、メジャーリーグで投手と打者の二刀流として活躍しています。

2023年には、ドジャースと10年総額7億ドル（約1015億円）の超大型契約で移籍しました。

大谷選手の二刀流の成功には、理学療法士兼パフォーマンスディレクターのバーナード・リー氏が大きく関わっています。

この記事では、大谷選手とリー氏との関係と、二刀流のためのトレーニングやリハビリの方法について紹介します。

大谷翔平選手とバーナード・リー氏の出会い

大谷選手とリー氏は、2018年にエンゼルスで出会いました。リー氏は、エンゼルスの理学療法士として10シーズン在籍していました。

大谷選手は、2018年10月に右肘のトミー・ジョン手術を受けました。

この手術は、ドジャースのチームドクターであるニール・エラトロッシュ医師が担当しました。

エラトロッシュ医師は、トミー・ジョン手術のパイオニアであるフランク・ジョーブ博士の愛弟子で、米国スポーツ界を代表する名医です。

手術後、大谷選手はリー氏のもとでリハビリを開始しました。

リー氏は、パフォーマンス・ディレクター兼理学療法士として、二刀流の長いリハビリ生活を支えました。

リー氏は、プロ投手の靱帯に関する研究で「最優秀調査賞」を受賞した経歴を持つ、いわば“靱帯のスペシャリスト”です。

大谷選手とリー氏は、二刀流のためのトレーニングとリハビリにおいて、以下の3つのポイントに注力しました。

具体的には、以下のようなトレーニングやリハビリを行いました。

投手と打者の両方の動作に必要な筋力や柔軟性を維持するために、ウエイトトレーニングやストレッチングを行った。特に、肩や肘、腰などの二刀流にとって重要な部位には、細かな筋肉の動きを意識したエクササイズを行った。
投手と打者の両方の動作による負担を分散するために、投球回数や打席数を調整した。また、投球日と打撃日を分けたり、投球後にアイシングやマッサージを行ったりした。さらに、投球と打撃の間には、十分な休息や栄養補給を行った。
投手と打者の両方の動作に適応できる回復力を高めるために、睡眠や食事、水分補給などの生活習慣に気を付けた。また、メンタル面にも配慮し、ストレスやプレッシャーを感じないようにした。さらに、自分の体の状態や感覚に敏感になり、異常や不調を早期に察知できるようにした。