こんにちは。今回は、メジャーリーグで活躍する大谷翔平選手について、彼がDHだけでプレーした場合にも殿堂入りできる可能性があるのかを検証してみたいと思います。
大谷翔平の直近3年間のWARは歴代トップクラス
大谷翔平選手は、2024年に10年総額7億ドル(約1015億円)でドジャースと契約しました。
これはメジャーリーグ史上最高額の契約であり、彼の投打二刀流という特異な才能に対する高い評価の表れです。
彼は、エンゼルスで過ごした6年間のうち、特に直近3年間(2021〜2023年)に圧倒的な成績を残しました。
2021年と2023年にはMVPに選出されるなど、メジャーリーグを席巻しました。
彼の選手としての貢献度を表す指標であるWAR(Wins Above Replacement)は、直近3年間で合計28.6という驚異的な数値を記録しました。
これは、控え選手と比較して彼がチームの勝利数を28.6も増やしたということを意味します。
WARは、打撃、走塁、守備、投球の全ての要素を総合的に評価する指標であり、メジャーリーグでは重視されています。
大谷選手は、投手としても打者としても高いレベルでプレーしているため、WARが非常に高くなっています。
大谷翔平がDHだけでプレーした場合のWARは?
では、大谷選手が投手をやめて、DHだけでプレーした場合には、どのくらいのWARを残せるのでしょうか?
米スポーツ局「ESPN」のデビッド・シェーンフィールド記者は、この問題に挑戦しています。
彼は、大谷選手が今後10年間、DHとして打率.273、34本塁打をマークすると仮定し、その場合のWARを算出しています。
その結果、彼のWARは10年間で23.5になるということです。
これは、毎年約2.4のWARを残すということになります。
これは、優秀なDHとしての水準ですが、投打二刀流の時と比べるとかなり低くなっています。
しかし、これまでのWAR34.7と合わせると、彼の生涯WARは58.2になります。
これは、殿堂入り候補のボーダーラインとされるWAR60にかなり近い数値です。
つまり、大谷選手はDHだけでも殿堂入りに十分な戦績を残せる可能性があるということです。
大谷翔平の直近3年間の活躍は殿堂入りにどれだけ影響するか?
さらに、シェーンフィールド記者は、大谷選手の直近3年間の活躍が殿堂入りにどれだけ影響するかを考察しています。
彼は、自身最高の3年間のWARが、生涯WARに占める割合が最も高かった殿堂入り選手を分析しています。
その結果、トップはサンディ・コーファックスで54.8%でした。
コーファックスは、1963年から1966年までの4年間で、3度のサイ・ヤング賞と2度のMVPを獲得しました。
しかし、その後は故障に苦しみ、1966年に31歳で引退しました。
彼の生涯WARは53.1でしたが、そのうち29.1を1963年から1966年の間に稼ぎました。
彼は、キャリアが短かったにもかかわらず、投票者は伝説的な4年間に深く感心し、資格を得た最初の年に悠々と殿堂入りしました。
大谷選手は、直近3年間でWAR28.6を稼ぎました。
これは、シェーンフィールド記者が仮定した生涯WAR58.2の49.1%にあたります。
これは、一般的な殿堂入り選手の割合からは外れますが、「野球を超えた存在になったという意味では、コーファックスに似たキャリアにはなることは確実だ」とシェーンフィールド記者は説明しています。
また、大谷選手は、この3年間はいずれもWAR9以上をマークしました。
1900年以降、WAR9以上のシーズンを3度送った選手は28人しかいません。
その中で、3年間の合計WAR28.6を上回って殿堂入りできなかった選手は、1970年代にホワイトソックスに在籍したナックル左腕のウィルバー・ウッドだけでした。
シェーンフィールド記者は、さらに「我々が算出した仮のオオタニはコーファックスとしか比較できない」とし、コーファックスは3シーズン(1963年、1965年、1966年)で「今も生き続ける輝かしい神話を築いた。私はオオタニの場合もそうなると信じている」と主張しています。
そして、「今後非常に良いDHだけに限定されたとしても、彼は殿堂入り選手だ」と結論付けています。
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大谷翔平DH殿堂入り可能性まとめ
この記事では、大谷翔平選手がDHだけでプレーした場合にも殿堂入りできる可能性があるのかを検証しました。
その結果、以下のようなことがわかりました。
- 大谷選手は、直近3年間でWAR28.6という歴代トップクラスの数値を残しました。
- 大谷選手がDHだけでプレーした場合、10年間で23.5のWARを残せると予測されます。これは、生涯WAR58.2になり、殿堂入りのボーダーラインに近づきます。
- 大谷選手の直近3年間の活躍は、殿堂入りに大きく影響すると考えられます。彼は、自身最高の3年間のWARが生涯WARの49.1%を占めるという、コーファックスに匹敵するキャリアを築いています。
- 大谷選手は、投打二刀流という野球を超えた存在になっており、今後非常に良いDHだけに限定されたとしても、殿堂入り選手だと結論付けられます。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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