エンゼルスの大谷翔平選手が、2023年9月に2度目の右肘手術を受けました。
その手術の術式が、「インターナルブレイズ」というものだったという情報がながれています。
インターナルブレイズとは、一体どのような手術法なのでしょうか?
また、そのメリットとデメリットは何なのでしょうか?
この記事では、インターナルブレイズについて、医師の見解やWeb上の情報をもとに詳しく解説します。
大谷翔平選手の手術、インターナルブレイズとは?
インターナルブレイズとは、人工靭帯を用いて、肘の内側側副靭帯を補強する手術法です。
内側側副靭帯とは、肘の内側にある靭帯で、投球動作において肘の安定性を保つ役割を果たしています。
しかし、投球動作の繰り返しによって、この靭帯が損傷したり、断裂したりすることがあります。
この場合、通常はトミー・ジョン手術と呼ばれる手術法で、自分の足の腱を移植して靭帯を再建します。
しかし、トミー・ジョン手術には、手術時間が長く、回復期間が1年以上かかるというデメリットがあります。
そこで、近年注目されているのが、インターナルブレイズという手術法です。
この手術法では、人工靭帯を用いて、靭帯を補強します。
人工靭帯は、コラーゲンを含む繊維でできており、靭帯に重ねるように固定します。
この手術法のメリットは、手術時間が短く、回復期間が半年程度で済むということです。
また、自分の腱を移植する必要がないため、足の傷も少なくなります。
インターナルブレイズのメリットとデメリット
インターナルブレイズは、トミー・ジョン手術と比べて、手術時間が短く、回復期間が早いというメリットがあります。
しかし、一方で、デメリットもあります。
そのデメリットとは、以下のようなものです。
- 長期的なデータや副作用については不明な点が多い
- 人工靭帯が生体内で安定して維持されるかどうかは不明
- 人工靭帯が強すぎて、骨や滑膜に何らかの作用が起こる可能性がある
- 2回目以降の手術が必要になった場合、手術が難しくなる可能性がある
インターナルブレイズは、まだ新しい手術法であるため、長期的なデータや副作用については不明な点が多いということです。
また、人工靭帯が生体内でどのように振る舞うかも不明です。
過去には、膝の靭帯手術に人工靭帯が使われていましたが、人工靭帯が強すぎて、骨が摩耗したり、滑膜炎が生じたりする例がありました。
そのため、現在では人工靭帯の使用が減少しています。
さらに、インターナルブレイズを施した後に、再び手術が必要になった場合、人工靭帯を取り除くのが難しくなる可能性があります。
大谷翔平選手の手術はインターナルブレイズだった?
エンゼルスの大谷翔平選手は、2023年9月に2度目の右肘手術を受けました。
その手術の術式が、インターナルブレイズだったという情報がながれています。
大谷選手は、2018年10月に初めて右肘の手術を受けました。
そのときは、トミー・ジョン手術で、自分の足の腱を移植して靭帯を再建しました。
しかし、その腱が再び損傷したため、2度目の手術が必要になりました。
2度目の手術では、前回の手術で移植した腱の修復と同時に、インターナルブレイズを施したハイブリッド手術だったと推測されます 。
大谷翔平選手の復帰はいつ?
大谷翔平選手は、手術後半年で打者として復帰する見込みです。
投手としての復帰は、2025年以降になると予想されます 。
インターナルブレイズを施した選手の中には、手術後1年以内に投手として復帰した例もありますが、大谷選手の場合は、前回の手術の影響も考慮しなければなりません。
ドジャースのGMは、大谷選手の投手としての復帰について、「2025年のシーズンに向けて準備する」というコメントを残しています。
※おすすめ記事!【完全版】大谷翔平選手の学生時代!はコチラ
大谷翔平インターナルブレイズ手術まとめ
この記事では、大谷翔平選手の肘の手術の術式、インターナルブレイズについて、医師の見解やWeb上の情報をもとに詳しく解説しました。
インターナルブレイズは、トミー・ジョン手術と比べて、手術時間が短く、回復期間が早いというメリットがありますが、長期的なデータや副作用については不明な点が多いというデメリットもあります。
大谷選手は、2度目の右肘手術で、インターナルブレイズを施したハイブリッド手術だったと推測されます。
大谷選手の打者としての復帰は、手術後半年で見込まれますが、投手としての復帰は、2024年以降になると予想されます。
大谷選手の完全復活を、心から応援しています。
最後までご覧いただきありがとうございました!
コメント