こんにちは。今回は、大谷翔平選手がドジャースと結んだ10年総額7億ドル(約1015億円)の契約について、カリフォルニア州の税制の観点から分析してみたいと思います。
大谷翔平選手の契約の特徴
大谷翔平選手は、2023年に2度目のMVPを獲得し、エンゼルスからフリーエージェントになりました。
日本時間の12月10日、ついに移籍先がドジャースに決定しました。
この契約は、北米のプロスポーツ史上最高額とみられています。
この契約の特徴は、約97%を期間満了後に受け取るということです。
つまり、大谷翔平選手は、10年間で約21億円しか受け取らず、残りの約994億円は、2034年から2043年にかけて毎年約99億円ずつ受け取るということになります。
このような契約は、大谷翔平選手にとっては、税金の負担を軽減するメリットがあります。
なぜなら、カリフォルニア州は、所得が高いほど税率が高くなる累進課税制度を採用しているからです。
カリフォルニア州の最高税率は、所得が105万ドル(約1億2000万円)を超えると13.3%になります。
また、所得が100万ドル(約1億1000万円)を超えると、Mental Health Taxという1%の追加税がかかります。
したがって、大谷翔平選手が一度に大きな金額を受け取ると、その分高い税率で課税されることになります。
しかし、大谷翔平選手が期間満了後に受け取る金額は、契約時の為替レートで計算されるので、円換算すると、円安になれば受け取る金額が減り、円高になれば受け取る金額が増える可能性があります。
また、将来の税制の変更やインフレの影響も考慮する必要があります。
カリフォルニア州会計監査官の声明
大谷翔平選手の契約に対して、カリフォルニア州会計監査官のコーエン氏が8日、「無制限の後払いは税の公平な分配を妨げている。税制の不均衡を是正するため、議会に早急な行動を取ることを求める」との声明を発表しました。
コーエン氏は、現行の税制では、最高税率にあたる幸運な人々に対して無制限の延期が許されており、税制において著しい不均衡が生まれていると指摘しました。
また、大谷翔平選手の契約は、この問題を象徴するものであり、カリフォルニア州の財政に大きな損失をもたらすと主張しました。
コーエン氏は、このような契約を制限するために、以下のような法改正を提案しました。
- 後払いの金額に対して、契約時に源泉徴収を行う。
- 後払いの金額に対して、年間の利息を加算し、その利息に対しても源泉徴収を行う。
- 後払いの金額に対して、一定の上限を設ける。
コーエン氏は、これらの措置によって、カリフォルニア州の税収が増加し、教育や医療などの公共サービスに投資できると述べました。
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大谷翔平カリフォルニア州税制まとめ
以上が、大谷翔平選手の契約とカリフォルニア州の税制に関するブログ記事の内容です。この記事では、以下のポイントを説明しました。
- 大谷翔平選手の契約は、北米のプロスポーツ史上最高額であり、約97%を期間満了後に受け取るという特徴がある。
- この契約は、大谷翔平選手にとっては、カリフォルニア州の高い税率を回避するメリットがあるが、為替レートや将来の経済状況の変動によって受け取る金額が変わるリスクもある。
- カリフォルニア州会計監査官のコーエン氏は、この契約が税制の不均衡を拡大するとして、後払いを制限する法改正を提案した。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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