2023年末、日本だけでなく世界を騒がせた大谷翔平の10年総額7億ドル(約1,015億円)の超大型契約。
すごくデカい数字であることはわかるけど、個人が持つ金額としていまいちピンとこない……。
そこで、スポーツ経済学者の小林至教授にスポーツ業界で比較してもらいました。
7億ドルはMLB史上最高額!スポーツ選手史上最高にこだわった契約
大谷翔平は、2023年シーズンに打者として打率3割4厘、本塁打44本で本塁打王を獲得。投手としても防御率3.14、10勝をマークし、21年に続き2度目のMLBアメリカンリーグのMVPを受賞しました。
MVPを選考する全米野球記者協会の会員30人全員が1位票を投じたのは驚嘆に値します。
このような圧倒的なパフォーマンスを見せた大谷は、エンゼルスからFAとなり、ドジャースと10年総額7億ドルで契約に合意しました。
この契約は、MLB史上最高額であり、北米4大プロスポーツ(MLB、NBA、NFL、NHL)の史上最高額でもあります。
さらに、欧州サッカーのリオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドをも上回る、スポーツ選手史上最高額の契約となりました。
小林教授によると、この契約は”スポーツ選手史上最高”にこだわった契約であるといいます。
MLBの中というよりも外、つまり共に北米4大スポーツに数えられるNBA、NFL、NHLと、欧州サッカーに対して、
「アスリート史上最も高い年俸をもらっているのが野球選手である」
とアピールする意味が込められているというのです。
大谷は、ピッチャーとしても、バッターとしても最高レベルの選手であり、世界で唯一の二刀流です。
そのことを考えると、この契約は大谷の実力と価値を正当に評価したものであり、MLBのアンバサダーとしての役割も期待されるでしょう。
7億ドルはどれくらいすごいのか?スポーツ業界で比較してみた
7億ドルという金額は、私たちの日常生活では想像もつかないほど大きいです。
そこで、スポーツ業界で比較してみると、どれくらいすごいのかがわかるかもしれません。
まず、歴史上、最も稼いだアスリートはマイケル・ジョーダンです。
ジョーダンは、NBAでの年俸やエンドースメント契約、シューズブランド「ジョーダン」の売上などを合わせて、インフレなどを換算せずに金額だけを見ても約23億ドルを稼いだとされます。
2位がタイガー・ウッズで約18億ドル。そして、3位のアーノルド・パーマーは少し空いて8億8000万ドルです。
つまり、大谷は10年後には生涯最も稼いだアスリートの4位に入るということになります。
しかも、大谷は年俸以外にもエンドースメント契約(企業から報酬が支払われる代わりに、その企業の商品を使用する契約)もあるので、それによってさらに伸びるはずです。
大谷はすでにニューバランスやモンスターエナジーなどのスポンサーを持っており、今後はさらに多くの企業からオファーが来るでしょう。
大谷のエンドースメント契約の総額は公表されていないが、トラウトが約30億円、ジャッジが約20億円と言われていることから、大谷もそれ以上の額を稼いでいる可能性が高いです。
次に、MLBのオークランド・アスレチックスでメジャー契約している選手40人の年俸は合わせて6100万ドルです。
大谷は年平均7000万ドルであるから、ひとりで1チーム以上の額をもらっているということになります。
これは、MLBの中でも最も低い年俸総額のチームであるが、それでも驚異的なことです。
日本のプロ野球で見ると、最大年俸総額はソフトバンクの約62億円である。
これは、支配下70人の総額です。
そして、日本で最も年俸が高いのはソフトバンクのオスナで10億円です。
この数値を保ったまま100年頑張らないと、大谷の10年に届かないということになる。
最後に、世界最大のスポーツイベント、NFLのスーパーボウルが2月にあり、1億2430万人が視聴していたといわれています。
そこのCM放映権は30秒700万ドルです。
枠の総数はだいたい70~90なので、7億ドルあれば買い占めてジャックすることができます。
つまり、その日のアメリカを独占することもできてしまう、そんな額なんです。
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大谷翔平MLBアンバサダーまとめ
このように、大谷翔平の10年7億ドルの契約は、スポーツ業界で比較しても驚くべき金額であり、その意味も深いものがあります。
大谷は、MLBのアンバサダーとして、野球の魅力を世界に広める役割を担っています。
また、日本人として、世界のトップアスリートとして、多くの人々に感動や希望を与えています。
大谷翔平の活躍は、これからも目が離せません。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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